森羅万象

映画・本・政治経済・科学・スポーツ・囲碁将棋

ザリガニ

 2019年アメリカでもっとも売れた本、ということで

「ザリガニの鳴くところ」というミステリー小説を読む。

犬や猫、カラスの鳴き声、鳥のさえずりとか、色んな音を聞いてるが、

ザリガニの鳴いてるのを聞いたことあるかい?

あるわけないよな。

 

 どうも、そういう地域、誰も聞いたことも行ったことも

のないようなところ、とかいう意味だな。

物語的に。

 

 アメリカの沼地、湿地帯というのは、結構ある舞台設定な。

この辺りでは様々なことが起こるらしい。

 あまりに未開で、普通の人間じゃ行けないような場所。

麻薬製造、殺人者の隠れ家、ホームレスの最終地。

非日常過ぎて誰も近づかんところ。

そこに挑戦した70歳のバアさんの初めての小説ときた。

すげえバアさんだ。

そこを舞台に、文学的な筆致でミステリーに仕上げた作品だ。

おい、東野圭吾、これ読め!

お前の出すクズものとは、違うだろ?

恥ずかしくなるだろ、お前のクズものが。

バアさんの爪の垢でも飲んで、静かにしとけ。

クズに読ませたい小説がある。

白夜行

読んでみろ。

素晴らしいぜ。